心ゆさぶる滋味深き口福
ふぐの中でも最高級の「とらふぐ」。『淡路島3年とらふぐ』の養殖が行われている福良港では40年ほど前からトラフグの養殖に取り組んでおり、当初は出荷する前にフグが死んでしまうこともありましたが、試行錯誤のうえ、通常2年で出荷する「とらふぐ」を3年育てることに成功し、現在では冬しか味わえない淡路島の名物として親しまれています。
おいしさの秘密
一般的に養殖のフグは、リスクの少ない2年間育成された800g以下のものが多く出荷されていますが、『淡路島3年とらふぐ』は、生存率の低下や飼料等のコスト面での経営上のリスクを負いながらも1年間長く育て、1.2~1.8㎏にまで育てられて出荷されます。それは、もう1年養殖する事で別格に美味しいふぐに育てるためです。
成功の裏側には、①餌へのこだわり(美容と健康の為にグレードの高い魚粉のみを使用し、死亡リスクを減らすためにウコンを与え、甘味をだすために出荷前には淡路島産いかなごや小エビを与えるなど)、②徹底管理(毎日とらふぐの泳ぎ方やえさの食べ方などで、調子の良い悪いを判断し、共食いをしないように60,000匹を1匹ずつこまめに歯切りを行う)、③環境作り(冬場の福良湾は、マダイなら凍死するほど低い海水温だが、エサをどんどん与えるのではなく、腹八分目にすることで、肝臓を傷めずにじっくり育てる)を行うなど、地元養殖家のたゆまぬ努力があったからこそ、『淡路島3年とらふぐ』の養殖を可能にしています。
おいしさの特徴
『淡路島3年とらふぐ』を養殖している、福良湾は全国の養殖場でも一番水温が低く、また世界三大潮流のひとつである鳴門海峡近くで養殖されているため、身が締まり、歯ごたえ・コク・濃厚な旨味が抜群に良いことが特長です。
3年ものでしか味わえない弾力感、また、大きく育った白子はボリューム、甘みがあり、トロッとした食感で定評があり、天然のふぐに見劣りしないおいしさになります。
おすすめ・旬の時期
11月~2月
おすすめのグルメ
弾力ある3年とらふぐは、噛めば噛むほど、淡白なのに深みのある味わいが広がります。
一枚をじっくりと味わっていただくも良し、数枚まとめて豪快に頬張っていただくも良し。美しく並べられたてっさは、艷やかで美しく、目でも愉しんでいただける逸品です。
3年とらふぐの白子は2年ものでは考えられない程の大きさに成長し、白子特有の濃厚な味わいが特徴で、リピーター多数の人気部位です。
ふぐの出汁や野菜の旨みをしっかり吸い込んだお鍋で作るふぐ雑炊です。
とらふぐや野菜の旨みが染み込みふっくらとした雑炊は、ふぐ料理の締めくくりにふさわしい際立つ美味。温かな旨みが身に、心に、染みわたります。
味わい豊かな3年とらふぐの出汁を活かしたお鍋です。てっちり鍋は冬の鍋の王様として食通をはじめ、広く愛されています。通常より1年長く養殖した3年とらふぐは身が引き締まり、お鍋にするとプリプリの食感が楽しめます。噛めばホロリと身がほぐれ、じわじわと広がるほのかな甘味と上品な香り。アラからしみだしたエキスと旨みが野菜にも染み込み、てっちり鍋の虜になるでしょう。