淡路島

歴史と食

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淡路島について

御食国と呼ばれ、海の幸、山の幸に恵まれた淡路島の歴史をご紹介します。さらに、これまで淡路島に訪れた人たちの目線で切り取った写真でより身近に感じてみてください。

はじまりの島、淡路島

日本最古の書物古事記・日本書紀に描かれる「国生み神話」。そこに最初に誕生したと記される「おのころ島」。その「おのころ島」で夫婦となった伊弉諾尊(いざなぎのみこと)/伊弉冉尊(いざなみのみこと)の二柱の神は、日本列島の島を次々に生んでいきます。その中で最初に生まれた島が「沼島」という伝統が残っており、今も変わらない自然と共存した光景は、訪れる人を神秘の世界へと誘います。

優れた気候と肥沃な土壌が、
美味しい淡路島を支えている

瀬戸内海特有の温暖な気候で雪がほとんど降らず、日照時間も長い淡路島。収穫時期となる夏季に雨が少ないという野菜の栽培に適した特徴を持っています。
さらに、海のミネラルをたっぷり含んだ粘土質で肥沃な土壌から、作物がよく育ち、食に恵まれた地域であるため、昔から朝廷や天皇家に食材を納める『御食国(みけつくに)』と呼ばれていました。
そこで育った淡路島産の野菜は、栄養分と旨味をたっぷりと含んだおいしさです。

御食国として知られる、豊かな食の宝庫

御食国(みけつくに)とは、日本古代から平安時代まで皇室・朝廷に海水産物を中心とした御食料を貢いだ国のこと。
若狭、志摩と並び、多くの食材に恵まれた淡路島もまた、古くから朝廷に数々の食材を納めてきました。古事記の仁徳天皇の項には「旦夕淡路島の寒泉を酌みて、大御水献りき」とあり、毎日飲む水までもが、ここ淡路島から朝廷に運ばれていました。朝廷からのお墨付きを頂いていた淡路島の食材なのです。

先人から受け継いできた
淡路島ならではの料理

食文化に関しても歴史があり、先人の知恵を受け継いでいる、淡路島特有の食材や調理法で作られた「鯛麺」「ちょぼ汁」などの郷土料理があります。
島の食材は、暮らしや気候の特徴が現れるとともに自然の影響を大きく受けることから、調理の技術や加工・保存を工夫して現在まで伝えられてきました。
時代が変わっても、農耕や人生の節目の行事として、また神社の祭りや地域の行事として、その土地の食べ物は大切にされています。