淡路島サクラマス

淡路島の豊富な食材たち

新たな春の名産、
淡路島のサクラマス

 サクラマスは、『渓流の女王』と称されるサケ科のヤマメの稚魚として川で生まれます。幼少期をヤマメとして河川で過ごし、そのまま河川で育ったものはヤマメのままですが、海へ下った(降海型)ものがサクラマスへと成長します。海には危険がたくさんあるものの、川と違って豊富なエサがあるため、50センチを超える大きさにもなるサクラマスへと成長し、桜が咲く季節に生まれた川へ戻ってきます。

 河川へのダムや堰の建設、生活排水による水質汚濁等により生息場所が減少し、準絶滅危惧種にも指定されており、天然物のサクラマスは、幻と呼ばれるほど稀少で、養殖の専門家の間では「サケ・マス類の中で一番美味しい」と言われるほど定評があり、料亭などで珍重される高級魚です。

 幻とまで言われる天然物のサクラマスを、南あわじ市の福良湾では養殖に成功し、2017年に「淡路島サクラマス」としてデビューし、新たな春の名産品を目指して知名度と生産量は順調に拡大しています。

サクラマス(最大70cm程度)
ヤマメ(30cm程度)

おいしさの秘密

 サケ・マス類は冷水性の魚で、サクラマスの飼育可能な水温は-1~20℃(適水温は6~14℃)です。養殖に成功した福良湾は、温暖な淡路島にありながら海域の水温が低く、 鳴門海峡の速い潮流というサクラマスの成育に絶好の環境が揃うことにより、身が引き締まり、長い期間養殖でき、大きく美味しく育ちます。

 これに加えて成功の一番の理由は、3年とらふぐの養殖にも成功した、常に養殖技法をアップデートし続ける地元養殖家の高い技術と長年の経験によるものです。

 飼育時には大きさにばらつきがでてくるため、手を加え1匹ずつ選別のうえ、成長状態に合わせて生け簀を変えることが、淡路島サクラマスの成育に繋がっています。また、ポリフェノールがたくさん含まれている淡路島の玉ねぎの皮を餌に加えることで、より新鮮さを保つことができています。

 こうした試行錯誤と手間暇かけて自然に近い条件での養殖に取り組むことで、天然物にひけを取らないほど上質なサクラマスに育てあげられています。

おいしさの特徴

 サケ・マス類の中では一番おいしいとも言われるグルメ食材で、旨味に満ち、煮ても焼いても揚げても美味であるが、刺身がオススメ。

 色鮮やかな身に、雑味のない上品な味わいの脂をまとい、モチっととろける食感が絶品で、脂がのっているのにあっさりとしています。また、脂の融点が低いため、とろけるように舌に馴染んでいくのが特徴。

 3月上旬のサクラマスは1kg以上であっさりめの上品な甘みですが、5月には、大きいもので2kg以上になってきて、脂の乗りも甘みも別格に違ってきます。3,4,5月と成長するにつれて、脂の乗りや味が少しずつ変化していきますので、月ごとに味の違いを楽しむのもオススメです。

おすすめ・旬の時期

 3月~5月(養殖のため、他の月はお召し上がりいただけません。)
一番美味しく味わえる時期だけ出荷される「淡路島サクラマス」は、3~5月の期間限定で、その大半が地元の事業者に提供され、地元のホテルや宿、飲食店の料理人達が各店それぞれに腕をふるって作った、島の旬素材と共演する多彩な春の創作料理を味わうことができます。

効能

栄養のパワーも期待できるまさにスーパーフード!

DHA:脳を活性化
DPA:血液をサラサラにする
アスタキサンチン(サケ・マス類に多く含まれる):抗酸化作用がある。紫外線によるシミ、シワの発生を予防してくれます。※強い紫外線は活性酸素が発生し、シミ、しわ、肌の老化に繋がってしまいます。

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